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患者さんからの?

女性に圧倒的に多く認める症状です。
自律神経失調症というのは
症状名で病名ではありません。

ここでは、日常の診療でよく患者さんに聞かれることを、簡単に説明したいと思います。
 

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1  自律神経ってなんですか?
 自律神経という言葉は恐らくほとんどの方が聞いたことがあると思います。詳しく言うと脈拍や血圧、発汗、消化運動などを調節をしている神経です。

 興奮や緊張している状態で優位になるのを、交感神経と呼び、抑制やリラックスしている状態で優位になるのを副交感神経と呼んでいます。
 
 通常はその二つの神経で状況に応じて、血圧や脈拍、発汗、消化運動などを調節しております。
(例えば暑いときに汗を出したり、運度したときに血圧や脈拍を増やすなど)

 しかしながら、時に内分泌疾患やストレスから、その調節がうまくいかなくなることがあるんです。

 そうなると、リラックスすべき状況で動悸がしたり、汗をかいたり、めまいがするといった症状が出現します。いわゆる自律神経失調という状態ですね。

 
 「自律神経神経失調症」というのは、それ自体で病名ではなく、色々な原因で起こる症状名です。

 例えば更年期障害というのも性ホルモンのバランスが崩れ同じような症状が起きます。あとは甲状腺機能亢進症や褐色細胞腫などの身体の病気でも同様の症状が起きると言われております。

 
 原因の中で一番多いのはストレスや不眠から来る人です。不安や緊張している時というのは、交感神経が優位になります。そのような時間が一日の中でも長時間続くと調節障害が起こるんですね。

 同じような理由で夜眠れない方もリラックスる時間、うまり副交感神経が優位になる時間が少なくなるということになります。さらに自律神経の調節障害が起こるとますます不眠を認め、悪循環になるんですね。

 
 不眠やストレスからくる自律神経失調症の場合、病院を受診しても一般的な採血や心電図などでは異常がないと言われてしまうことが多いです。

 また、症状から過敏性腸症候群、心臓神経症、更年期障害、白衣性高血圧などと診断されることもあります。また、うつ病やパニック障害などの神経症の随伴症状として自律神経失調症症状を認めることもあります。
 
 治療としてはまずは原因をはっきりさせることと、睡眠ですね。あとベンゾジアゼピン系の安定剤や睡眠剤、抗うつ剤が効果があります。

 これらの薬を飲むことで劇的に症状が改善する方も少なくありません。このような安定剤は、ほとんどの科で処方してもらえますが、副作用で多少眠気を認めるのと、何か月も服用すると依存の問題に発展するので注意が必要です。
 

家の愛犬の寝顔です。(仔犬)


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ここでの文章での文責は 竹川 敦です。
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